2017.11.24更新

こんにちは、もも矯正歯科 院長の桃沢です。

10月は、Wilckodonticsのコースに続き、イタリアへInvisalignのセミナーを受講しに行くという超ハードスケジュールでした。

(その間に日本矯正歯科学会に出席するため札幌へも出張でした 汗)

Invisalignは、透明のマウスピース型の矯正装置です。

①取り外せる ②目立たない ③むし歯を作らない ④違和感・発音への影響が小さい というのが大きな特徴です。

当院では、基本的にワイヤーの装置を使用しています。患者様に理想的な治療のゴールを設定すると治療難易度が高くなり、歯の移動をより確実に、正確に達成するためには固定式の装置が必要になるからです。

今後もその方針は基本的には変わりませんが、年々Invisalignの治療精度が高くなっており、その治療適応範囲も拡がっています。

精度が良くなっている理由は、装置の材質とデザインの向上、さらにはIteroによる光学印象機器の精度の向上、そして何度もアライナーを作り直せるというシステムの向上など、いくつか考えられます。

その結果、数年前では困難であった抜歯症例に対しても良好な治療結果が出ています。

但し、Invisalaignも他の矯正装置と同様に、どの先生がやっても同じように治るという訳ではありません。

歯や骨の解剖学、歯に物理的な力がかかった時のモーメントや力の作用と反作用の物理学、歯の移動の生物学、高度な矯正診断学、装置の物理的特性、そして豊富な治療経験が必要です。

それらを熟知した上で、Invisalignの装置の設計を考える必要があります。

装置の設計は、アライン社のテクニシャンがある程度は作りますが、細かい設定は歯科医師が変更する必要があります。

これをしなければ良好な治療結果を得ることは出来ません。

Invisalignは、むし歯が出来やすい方(エナメル質形成不全)、金属アレルギーのある方、毎月の通院が困難な方などにとっては、大変に有用な矯正装置です。

当院では、そのような患者さまの難しい症例に対してもInvisalignを適用できるよう治療技術の向上をしています。

 

トリノ大学の教員でもあるDr.FrancescoとDr.Tommasoの講義と実習を2日間に渡り、たっぷりと受けてきました。

2人ともInvisalignの治療に真摯に情熱を注いでいるのが伝わってきます。

紳士でユーモアがあって、スマートでクレバーなイタリア人。 特にDr.Tommasoはイケメン過ぎです!!

話は脱線しましたが、二日目の最終日は終わったのが夜22時!!!

彼らは間違いなく日本人より勤勉です。

私は翌朝6時にトリノ発の飛行機に乗って、フランクフルトで乗り換えて、早朝6時に羽田に着いて、そのままクリニックへ直行して診療!!!

我ながら、どうかしてますね。。

 トリノ1

 

トリノ2

 

矯正治療は、工業製品と異なります。

同じInvisalign治療といえども、設計・管理をする者の違いで治療結果は大きく異なります。

歯の咬み合わせは、場合によっては歯の寿命やあごの関節、全身にも影響を及ぼします。

安易に費用面のみで治療するクリニックを選ばないこともご検討ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: もも矯正歯科

2017.11.17更新

こんにちは、大田区大森のもも矯正歯科 院長の桃沢です。

2017年10月7,8日に「Wilckodontics」のセミナーに出席するためにアメリカ・ペンシルバニアのエリーへ行ってきました。

久しぶりのブログですが、その報告です。

 

"What's Wilckodontics?"

 

歯の移動を早くする方法は幾つかあります。

その中で、歯の移動が有意に速くなるという動物やヒト臨床実験のエビデンスを有するものがコルチコトミー治療です。

作用機序は幾つか考えられるのですが、ごく簡単に書くと、歯の周りの歯ぐきの骨を外科的に切開し、局所的に炎症を起こすことで、骨を改造する細胞が爆発的に増大し、結果として歯の移動が速くなるという現象です。

歯ぐきを開いて(骨膜から剥がす)、骨に切れ目を入れた(コルチコトミー治療)後に、骨材を移植し、その後に矯正治療を行うのがWilckodonticsです。

コルチコトミーを行うことで矯正治療期間が大幅に短縮し、歯根吸収や歯肉退縮、後戻りのリスクを低減します。

さらに骨材を移植することで、歯の移動量を増大できます。

つまり、下顎前歯の歯ぐきの骨などはとても薄いため、非抜歯の治療で歯が大きく前方へ傾斜する場合などは、歯根が骨からはみ出してしまい、歯周病のような状態になるリスクがありますが、前方の骨量を増大させることでそのリスクを低減し、歯の許容移動量を増大します。

 

 

2日間に渡り、多くの症例を見せて頂き、とても勉強になりました。

わざわざ2日間の講習の為にアメリカまで、、とお思いの方もおられるかもしれませんが、日本でコルチコトミーの治療を勉強できるセミナーは、唯一スピード矯正研究会の深澤先生のコースのみです。

(深澤先生はコルチコトミー矯正の第一人者で、現在、私もスピード矯正研究会会員で深澤先生と共に学ばせて頂いております。)

日本ではまだまだ普及していない治療方法であるため、アメリカまで勉強に行かなければならないのです。。

 

 

私は、当院のスピード矯正治療を確立することが目的で勉強に参りましたが、歯槽骨を増大させることも治療上多く必要であることを痛感しました。

当院では治療前にCTを撮影し、歯の移動量の限界を骨量より分析し、算出します。歯根が治療後にも骨の中に入っており、健全な歯周組織を維持することが重要だからです。

日本人の多くは歯槽骨がとても薄く、歯の移動可能域に限界があるために抜歯が必要になることが多いです。(むやみな拡大治療は、骨から歯根がはみ出るリスクを伴います)

矯正治療前に骨量を増大させることで、治療方法の選択肢を増やすことが出来ます。つまり、非抜歯の適応症も増えることになります。

 

 

日本でも一般的に行われている非抜歯治療の多くは、歯根周囲の骨量を正確には考慮せず、歯並びから分析し、治療が行われています。

それは治療後に歯が骨からはみ出し、歯肉退縮や歯根露出、後戻りの大きなリスクをもっています。

 これからの矯正治療は、治療後の歯周組織の状態を含めて、正確に診断することが必須になるはずです。

そのためには、CT画像は不可欠であることと、三次元的に歯根の移動を設計できる装置が必要です。

デジタルで三次元的に歯根の移動を設定することのできる”Suresmile”という最新の治療システムを来春に導入する予定です。

 

 

 

最後に、コルチコトミー治療は、限られた方に必要な治療でほとんどの方には必要のない治療方法です。  ご安心ください^^:

 

wilcko1

 

Wilcko2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: もも矯正歯科

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