矯正治療について 検査編
2011.06.30更新
みなさんこんにちは、Drももです^^
当院裏のビル建築工事の音がやけに大きいなぁと思っていたら、、
雷の音だったようです・・。
雷といえば、、
やはり子供の頃は怖くて、
兄や2歳年下の弟と寄り添っていたことを思い出します。
寄り添うと心強く感じるんですよね~。。
その安心感は年齢に関係なく、ずっと同じなんですねぇ。
さて、
これから数回に分けて矯正治療の流れや装置について、
お伝えできることを書いていこうと思います。
第1回は検査編 ^^
矯正治療の流れや料金を見ると、
精密検査 とあります。
一体どういったことをするのでしょうか?
初診時に一見して治療方針が決まるほど、不正咬合の治療は単純ではありません。
現在の状態やその原因について分析し、
その方にとって多角的により良い診断をしなければなりません。
その分析をするための資料作りが精密検査です。
その内容は大きく分けて以下の通り。
1)問診
2)視診
3)X線診
4)模型診
5)その他検査
その詳細。
1)問診
患者さんやそのご家族の方が、どんな理由で来院されたのか、どこを治したいかをお聞きします。
ここを正確にお聞きしなければなりません。
その他、指しゃぶりや舌のくせ、口呼吸、アレルギーなどの有無の確認や
同じような症状をもったご家族の有無の確認、不正咬合の時間的な変化の有無などを確認します。
2)視診
まずは、虫歯や歯周病の有無、みがき残しの有無などの確認や
個々の歯の不正咬合の状態確認、口元やお顔のバランスを確認します。
口腔内写真と顔貌写真を撮影します。
3)X線診
通常3種類のレントゲン撮影をします。
・パノラマX線写真
個々の歯の状態やその周りの骨の状態、これから生えてくる歯の状態などがわかります。
・頭部X線規格写真 (側面)
・頭部X線規格写真 (正面)
矯正専門医院にあるX線撮影。
外見からでは分からない、
頭に対する上あごと下あごの位置や大きさ、歯の位置や傾き具合、歯とあごの位置関係、あごの形がわかります。
骨の透過像よりたくさんの計測ポイントをとり、いろいろな角度や距離を測りますので、
矯正の専門的な知識が必要となります。
また、計測項目が多いので、そこから問題点を抽出し分析することは容易ではありません。
4)模型診
歯型をとって、石膏で模型を作ります。かみ合わせを詳細に確認し、
歯の大きさや歯槽骨の大きさを計測します。
5)その他
顎関節症がある場合のあごの検査や発音の検査など必要な場合に行います。
矯正専門の医院であれば、以上が通常の検査になります。
小児矯正、成人矯正に関係なく行います。
子供だから必要ないというものではありません。
この検査から治療方針(歯を抜く、歯を抜かないなど)が決定されます。
矯正治療を始められる場合には、
どんな検査をするのか確認し、
自分はどこを治したいのか、
どういった治療を希望するのかを矯正医にしっかり伝えることがとても大事な事ですね♪
次回は、
この検査資料から、治療方針の決定、つまり診断についてお話ししますね~^^
投稿者: