アメリカ ツイード講習会 その②
2014.05.30更新
みなさんこんにちは、大田区大森のもも矯正歯科 院長のDrももです^^
もう暑くなってきてしまいましたね。。
日中は半袖で十分ですね。
今から夏が思いやられます・・^^;
さて、アメリカのTweed Study Courseのご報告 第2弾です。
矯正治療といえば、
一般の方からすると
専門の先生が治療をすれば、ほぼ同じ治療結果になるとお考えかもしれません。
実際には、
検査や診断や治療ゴールの設定や使用する装置によって、その治療結果や治療後の歯並びの安定性は大きく異なります。
例えば、
「歯を4本抜いて治療した」
といっても、どのように治療したかで、結果は全く異なってくるということです。
出っ歯の治療では、
小臼歯という真ん中の小さい奥歯を抜いて、
抜いて出来たすき間を閉じながら前歯を後ろに下げます。
通常、奥歯と前歯を引っ張り合いながらすき間を閉じていきます。
ここで問題なのは、
奥歯も前に引っ張られてしまうというこです。
出っ歯が強ければ強いほど、歯を抜いたすき間の全てを前歯を後ろに下げるために使いたいのですが、
奥歯も前に引っ張られて前歯が下がる量が減ってしまいます。
ですから、
奥歯をいかに前に移動させないで前歯のみを後ろに下げるか、
こうしたところに治療技術の違いがあり、それに伴い治療結果の違いが出てくるわけです。
今のすき間のやり取りのお話は一例ですが、
さらには、奥歯や前歯の角度や上下的な位置のコントロール、
それに伴う下あごの位置の変化のコントロールなど、
治療結果や治療後の歯並びの安定性に影響を及ぼす重要なfactorがあります。
Tweed Philosophy は、特に上顎前突の治療において、
それら治療結果に及ぼす様々なfactorをコントロールし、
最善の結果と治療後の安定性を高度に追求した治療です。
コースでは、
治療の考え方を講義で勉強し、実際の治療方法をタイポドントという歯の擬似模型に装置を装着して習得します。
講義と実習室の風景です。
タイポドントという歯列模型にワイヤーを装着して、模型の歯を動かしていきます。
Tweed Technique といわれるワイヤーの曲げを習得します。
指が痛くなるほど毎日ワイヤーを曲げました^^:
最後の写真はインストラクターのDr.Tom と。
彼はいつも明るく、Good job! Very nice form!! と私の曲げたワイヤーを褒めながら指導してくれました。
指導者としてのattitudeも学ぶべきことが多くありました。
こうして、他では得難い知識と技術を沢山学ぶことが出来ました。
本当に素晴らしい経験でした。
とても濃密な11日間でしたので、ここで感じた思いは仕事を続ける限り忘れることはないでしょう。
次回、また感じた思いなど含めて最後の報告をさせて頂きます☆
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