インダイレクトボンディング

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ワイヤー型の装置の付け方の違い

歯の表側や裏側に付けるワイヤー型の装置(マルチブラケット)は、それぞれの歯に付ける「位置」が治療の精度に影響します。そのため、一つずつ正確な位置へ装着することがとても重要です。装置を装着する方法は、「ダイレクトボンディング法」と「インダイレクトボンディング法」の2つの方法があります。

ダイレクトボンディング法

患者さんのお口の中で、矯正医が一つ一つの装置を歯に貼り付けていく方法です。多くの矯正歯科専門医院が採用しています。

メリット
  • 技工作業が必要ないため、医院の作業時間や経費がかからない
デメリット
  • すべての歯に装置を装着するまで、患者さんはお口を30分以上開けていなくてはならない
  • お口の中は光が届きづらく、小さなミラーで確認しながら誤差なく正しい位置に装置を装着することは技術的に難しい

インダイレクトボンディング法

患者さんの歯型模型上で装置の位置を決め、それを患者さんのお口へ戻す方法です。当院で採用しています。

メリット
  • 模型上は目視と作業がし易く、精度の高い位置決めが可能なため、その結果として歯が早くキレイに並び、治療期間の短縮と治療結果の向上につながる
  • トレーを用いて一度に装着できるため、かかる時間が短く、患者さんの負担が小さい
デメリット
  • 技工作業が必要なため、医院の負担する作業時間と経費がかかる
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インダイレクトボンディング法のトレー製作手順

当院では、専任技工士が院内ラボで患者さんお一人お一人のトレーを製作しております。

患者さんの歯の模型を作ります。
模型の歯へ正確に装置の位置決めのラインを引きます。
模型上に装置を0.1mmの精度で貼り付けていきます。
模型上の装置を特殊なシリコンで覆います。
模型から硬化したシリコントレーを取り出し、トリミング成形します。正確な位置決めをしたマルチブラケット装置はシリコントレー内におさまります。
ここまでを装着までに製作します。
患者さんに装置を装着する当日です。
トレー内の装置接着面に歯科用接着剤を塗布し、トレーを患者さんの歯に戻します。シリコンによって歯の形が印象されているので、正確にはまります。接着剤が硬化後にトレーを除去すると理想的なポジションに装置が接着されています。装置装着にかかる時間はおよそ5〜10分です(クリーニングや歯面処理などの時間は省きます)。装置にワイヤーを装着したら完了です。
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